早稲田神社

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日本のしきたり / 2021.06.05 更新
【芒種】6月5日(土)~

ぼうしゅ。二十四節気の第9節目、仲夏の前半
令和3年の今年は、6月5日(土)~6月20日(日)
麦や稲の穂先にある針の様な先端の尖った突起を芒(のぎ)と言います。
芒種とは、芒のある穀物の種まきの目安となる時期で、農家では繁忙期を迎えます。
芒種の頃は、湿った空気が南西方向から流れ込み、西日本で梅雨入りし、蒸し暑くなってきます。

早稲田神社収穫古代米
早稲田神社で昨年収穫した古代米から出た芽

初候【螳螂生】

かまきりしょうず
令和3年6月5日(土)〜 

 カマキリが卵からかえる頃のがこの頃です。カマキリは農作物を食べる害虫の天敵で、行動範囲が狭いため畑の害虫駆除に役立っています。
 早稲田神社でも、毎年カマキリの赤ちゃんが生まれています。

早稲田神社の頒布所の長押にカマキリの卵

次候【腐草為蛍】

くされたるくさほたるとなる
令和3年6月10日(木)〜

 ゲンジボタルが成虫となって、光を放って夜空を飛び交い始めるのがこの頃です。現代では、水のきれいな場所に育つと思われている蛍ですが、蒸れて腐りかけた草の根から蛍が生まれてくると書かれた古い記録があるそうです

末候【梅子黄】

うめのみきばむ
令和3年6月15日(火)~

 梅雨の語源は、梅の実が完熟して薄黄色に色づくこの頃が、雨が多く降る季節だったからだそうです。昔から「梅は三毒を断ち、その日の難を逃れる」と言われ、薬効の高い食物として好まれてきました。

早稲田神社の梅の実
早稲田神社の境内になる梅の実

◆野菜◆

トマト

 この時期に採れるトマトは、甘くて栄養価も高いとされています。トマトには、老化予防、免疫復活、便秘解消などを促すと言われている成分が比較的多く含まれているようです。

新ショウガ

 通年市場に出回っているショウガに比べて、辛みが穏やかでみずみずしいのがこの時期手に入る新ショウガです。抗菌作用、代謝促進、胃腸機能の改善などを促すと言われている成分が比較的多く含まれているようです。

◆風物詩◆

軒菖蒲 のきしょうぶ

 5月5日、端午の節句の伝統行事で、菖蒲の葉と蓬(よもぎ)を束ねて軒に飾ります。旧暦の5月5日はこの時期で、令和3年の今年は6月14日に当たります。雨期で悪病のはやる時期でもあったため、菖蒲と蓬の強い香りで邪気を祓うために行われてきた行事です。
 早稲田神社では境内で獲れた匂い菖蒲の葉と蓬を麻紐で束ねた物を6月の月次祭にご参拝くださった方にお配りしました。

早稲田神社の軒菖蒲
早稲田神社の軒菖蒲