古くは平安時代の頃から妊娠5ヶ月頃の戌の日にお腹のお子さんの健やかな成長と安産を願って腹帯(岩田帯)を巻きました。これは「帯祝い」と言われ、皇室には「着帯の儀」と呼ばれる宮中行事として現代に引き継がれています。
戌の日におこなう理由は、戌は産後の経過が良く、多産な動物であること、また、その吠え声には邪気を祓う力があるともされていることから、古来より安産の象徴とされていることにあります。
早稲田神社の安産祈願
御祭神
早稲田神社の御祭神のお一人である神功皇后は、同じく御祭神である応神天皇の母であることから、安産と子育ての守護神です。御祈願では早稲田神社の御祭神に赤ちゃんの成長の無事と安産を見守って頂くようお願いいたします。
腹帯のお祓い
神功皇后が応神天皇をお腹に宿していた時に出産の無事を祈り巻いていた帯が腹帯(岩田帯)の起源と言われています。
早稲田神社の安産祈願では、ご持参いただいた腹帯のお祓いを致します。この時、腹帯の包みを留めるのは麻紐です。麻は神様が地上に降り立つのに伝ってきた植物とも言われ、神域を作り出すためにも用いられています。
早稲田神社では、安産祈願で腹帯をお祓いした効果を封じ込め、その後も邪気を払うために麻紐で結んでいます。そして、お使いになられる日まで、この状態で神棚にお供えする様お願いしています。これにより、戌の日以外でも体調のよい日に前もってお越しいただければ、戌の日にご自宅で麻紐を解いて安心して帯祝いをおこなうことができます。
また、麻紐には氏子さんが作って下さった水引を添えています。子どもは地域の宝とも申します。赤ちゃんが神様の御加護と社会の祝福を受けてこの世に誕生することを象徴した安産祈願をご奉仕させていただいております。
安産の石
安産祈願のお申込み際、「安産の石」にお名前を書いていただきます。
この「安産の石」は、御祈願の後、当社でお預かりして初宮参りにおいでの時まで、毎朝、神職が御神前にて赤ちゃんの誕生の無事と健やかな成長を願って金幣拝戴をおこない神様のご加護を頂戴します。
初宮詣りおいでの折にお引渡ししますので、生後100日頃のお食い初めの際の「歯固めの石」としてお使いください。
赤ちゃんが無事生まれてくること、健やかな成長を日々願う存在が、ご家族以外にもあることの証とも言えます。お子さまがそのことを理解できる年になったら、ぜひお話しして差し上げてください。
ご祈願のお申し込みはお電話もしくはウェブからもご予約いただけます。
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