早稲田神社

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神事や祭礼・早稲田神社について・日本のしきたり / 2017.11.03 更新
11月の神事 亥の子祭りについてのご紹介!

本日は文化の日ですね。
明日、明後日と土日ということもあり、3連休を楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
幸い、日曜日まで晴れ時々曇りの予報で過ごしやすそうです。

七五三のお参りに行くのに、良いお日柄と言えますね。今日はちょっと天気が良すぎて写真を撮る時にお子さんが「まぶし~!」って顔をしていましたので、明日・明後日の方が晴れ姿のお子さんを笑顔で撮りやすいかもしれません。

さて、毎週ご紹介させて頂いている早稲田神社通信。
今週は七五三と同じシーズンにある『亥の子祭り』についてご紹介します!

亥の子祭りの由来

『亥の子祭り』とは、旧暦の10月(亥の月)の亥の日、亥の刻(午後9時~11時)に行われる神事です。この日は家族で亥の子餅と呼ばれる、大豆・小豆・ささげ・ごま・栗・柿を混ぜ合わせたお餅を食べて、健康祈願と子孫繁栄を願います。
古代中国の宮廷行事が由来と言われて、多産なイノシシにあやかることで、無病息災・子孫繁栄が叶うとされたのが日本に伝来しました。

特に関西圏、広島も亥の子祭りは活発に行われています。牛田・早稲田でも町内会毎に亥の子祭りを開催されていますので、お子さんにとっては楽しい時期ですね。

お祭りでは、「亥の子突き」と呼ばれる丸い石に縄を何本もつけて、唄に合わせて空中へ引き挙げては落として地面をつく風習もあります。これは、結構地方ごとにつき方が違っていて、その地域の独自性がでて面白いです。

江戸時代は亥の子祭りの日に合わせて「こたつ開き」も!

また、江戸時代には亥の子祭りの日に合わせて『こたつ開き』も行われていました。これは、五行思想でイノシシが水に属する為、水は火を剋す(打ち消すの意味)とされ亥の日には火事にならないからという理由です。

最近はこたつ自体が電気を使用するものとなった為、めっきりと聞くことは少なくなりました。もっとも、だからこそ知らない人に教えてあげると、面白がってくれるかもしれませんね。

ちなみに、関西では亥の子祭りが行われている時期、関東では十日夜(とおかんや)という行事が行われます。こちらもまた、近いうちにご紹介いたします!

おわりに

それでは、本日は『亥の子祭り』についてのご紹介でした。毎年亥の子祭りに参加されている方は今年も。まだ参加したことが無い方はぜひ町内会で行われる亥の子祭りに参加してみてください!

(写真出展)
HP 大イノコ祭りより http://inoko.webcrow.jp/index.html