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「木」神のよりしろ

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先日、枝を根こそぎ切り落とされてしまった木の姿に心を傷めました。
玄関先に何十年と控え、家人を送り、そして迎え。いわば家の守り神のような存在。今の時代にそぐわないと、道路にはみ出していた部分が枝ごと見事に取り払われてしまいました。とはいえ、あまりの変わりよう。切り口は生々しく、眠れない夜を過ごしたのでした。
木には、神が宿るといいます。道行く人を、移り行く時を、物言わず静かに絶えず見つめ続けています。せめて身軽になった静木が、一身に陽の光を浴びて、生き生きとまた新たな芽を吹き返してくれますように。

ここ、早稲田神社の境内では、木々の息吹に癒されます。
みなさまいかがお過ごしですか。早稲田神社通信です。

早稲田神社は、別称を「垚(あげ)の宮」といって、土を盛って丘を作ったという意味が含まれています。作られた地に、今でこそ青々とした木々が見事に成長していますが、どれほどの歳月を経て現在の状態になったのでしょう。樹木は種類によっては、数百年あるいは数千年も生きるといいます。そう考えると、より神聖さと尊さを感じますね。
今回は、神事にまつわる木の役割とその意味をご紹介します。

依代「よりしろ」

お祭りのときや、神様がご意志を伝えるため現れるとき、拠り所としておいでになるところ。あるいは物。そう考えると分かりやすいと思います。樹木、石、幟、柱、御幣、人間、動物などが依代となります。日本では古くから、神聖な自然の森や樹木に神が降りて来ると信じられてきました。その聖域が神社建立へと変化し、樹木やその一部を材として祭場に立てる形式になりました。神輿 (みこし) や山車 (だし) も、本来は神の依りついた樹や枝を輿(こし)に乗せて神さまが巡幸することを意味しました。段々装飾化されて屋根にその名残りをとどめるようになったのが現在の神輿の姿です。

神籬「ひもろぎ」

神社や神棚以外の場所で祭祀を行う場合、臨時に神を迎えるための依り代となるものです。語源は「ひ」は神霊、「もろ」は天下る、「き」は木であり、神霊が天下る木、「神の依り代となる木」の意味です。古来より日本人は自然の山や岩、木、海などに神が宿ると信じ、信仰の対象としてきました。祭りの時はその時々に神を招いていたのです。その際、巨木の周囲に垣をめぐらし、しめ縄で囲うことで神聖を保ち、その場所が神籬と呼ばれました。 のちに、神社が建てられるようになり、祭壇に榊(さかき)の枝を立て、紙垂(しで)を取り付けたものをいうようになりました。神籬は、現在では地鎮祭などで用いられています。

玉串「たまぐし」

榊(さかき)の枝に、紙で作った紙垂(しで)を麻で結んで垂らしたもので、神への捧げものです。米・酒・魚・野菜・果物・塩・水等の神饌と同様の意味があります。神事祭典では、玉串を捧げて拝礼する「玉串拝礼」を行います。この時、自らの気持ちをこめて供えお参りをすることから、より格別なものであるとされています。『古事記』では、岩戸に隠れこもってしまった天照大御神を導き出すために、神々は真榊に玉や鏡などをかけて祀りごとを行ったとあります。それが玉串の由来となりました。天照神を祖とする天皇家の祭祀には、必ずこの玉串を手にされているお姿を目にします。またその語源にはいくつかの説があり、神前に手向けるため「たむけぐし」、あるいは本来は竹串に玉を着けたものであったために「玉串」と称したとも。

「木」聖域の道標

玉串に紙垂をつけたものをしめ縄に垂らした場合は、そこから先は聖域になるというしるしです。神様の領域と外界を区別するために下げられます。早稲田神社の境内の入り口にある鳥居の横にも、しめ縄を張った木が2本ありますね。あれが神域の境界を示した木です。ヒノキは天高く空を仰ぎ。そして山桃は原爆の爆風に耐え抜き、なおも力強さを放っています。どうぞ皆さま、木々の緑を確かめに、早稲田神社へお出でになってみませんか。

【お知らせ】
月次祭 毎月一日9時~9時半 
祭典(当日参加可)9時半~12時頃 神前粥の振舞い
あおぞらふれあい市
12月1日(日)午前10時~午後4時まで ※雨天中止
数々の出店に、ステージも見どころです。
ご来場をお待ちしております。

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