早稲田神社

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早稲田神社について・日本のしきたり / 2019.07.22 更新
お盆のお供えのマナーと基本「五供」とは?

この数日大雨が続いていますね。雨続きで、湿度が高い為、傷んだ食べ物を食べたりしないようお気をつけください。

来週の30日には早稲田神社にて半年間の穢れを祓う大祓のお祭り、「夏越祭」を開催いたします。午後6時から9時頃までおこなっておりますので、ぜひご家族でご来場ください。

さて、今回の早稲田神社通信では、お盆のお供えについてご紹介していきます。
お盆というと、8月13日~15日頃の「お盆休み」というのがみなさまにとっては馴染み深いと思います。お盆にはご先祖様が帰って来られるという話を小さい頃に聞いたことがあるかたも多いことでしょう。

ですが、実際にお盆の際にご先祖様を迎える為のマナーはご存知ない方が多くいらっしゃいます。今回はそんなお盆を迎える為のマナーをご紹介しますので、8月のお盆休みの際にはぜひ気持ちよくご先祖様をお迎えできるように実践なさってみてください!

基本となるお盆のお供えは「五供(ごく)」

お盆のお供えでは、

・香
・花
・灯燭
・浄水
・飲食

以上5種類を「五供(ごく)」と言います。
詳しくご紹介していきます。

・香(こう)→香とは、線香や抹香のことです。法事のときは抹香を使いますが、普段は線香が長持ちする為こちらを使います。

・花→菊を供えるものとお考えの方が多いですが、故人の好きだった花や庭の花や野の花でもかまいません。喜んでもらえると思う花をお供えしましょう。

・灯燭(とうしょく)→ともしびのこと。仏前を照らすとともに、ゆっくりと燃え尽きていく様子がこの世の無常を表しています。おまいりする時は、必ずロウソクをつけます。

・浄水(じょうすい)→清浄な水を供えることによって、おまいりする人の心を洗う意味があります。毎日新鮮な水(水道水でOK)をお供えします。

・飲食(おんじき)→普段家族で食べる食事をお供えする仏前と故人の命日や法事のときにお供えする霊供膳(りょうぐぜん)があります。霊供膳をお供えする際には、魚や肉などの生臭いものは、避け、精進料理を用意するのが基本です。

お供えする時には、心遣いで食べられる状態でお供えを

お盆の時期は色んな方からお供え物を頂くことが多くありますが、仏壇へお供えする前に、ぜひ気を付けて欲しいことがあります。

それが、ご先祖様が食べられるようにお供えをすることです。

例えば、お菓子等箱に詰めたままお供えしていませんか?
箱に入ったままだと、ご先祖様は何が入っているかもわかりませんし、食べることもできませんよね。

お供え物は、召し上がって下さいという気持ちで置くものなのに本末転倒です。

ポイントとしては、
・お菓子は箱から出し、個包装単位で置くようにする。

・果物はぶどうなどは洗って小鉢に入れる。りんごやなしは皮をむいて食べられる状態にする。

・そーめんなどは、必ず茹でておつゆとお箸を添える

このように、食べやすいようにお供えをするようにしましょう。
そして、置きっぱなしにするのではなく、必ず下げることも忘れないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
本日はお盆の際のお供えものについてご紹介をいたしました。
お供えの基本となる「五供(ごく)」に関しては知らない方も多かったのではないでしょうか。
香もお供えの1つと考えられていることが意外だと言われる方も多いです。

また、食べられる状態でお供えをするのは、実践されてない方が多かったのではないでしょうか?
今年のお盆は、ぜひひと手間の心遣いでご先祖様に喜んで頂きましょう。