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「母を助けて!」息子の愛からお盆は始まった? ~孝行息子の愛が生んだ1000年を超えるしきたり~

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日本の夏のしきたりとして親しまれているお盆。ご先祖様の霊を供養するしきたりというのはご存知の方も多いと思います。ですが、もう一歩踏み込んだ由来に関してはご存知ですか?
実は、母親を助けたいという息子の愛がその始まりなのです。

今回は身近なしきたりである『お盆の由来』についてご紹介いたします。

現在のお盆

まず、由来のお話をする前に現在のお盆について、確認をしてみましょう。
一般的には8月の13日~16日の4日間がお盆の期間です。
13日は午前中にお墓やお仏壇を清め、夕方に家の前で迎え火を焚き先祖の霊をお迎えします。その後、16日の送り火でお見送りをするまで先祖の霊と共に過ごし供養をします。

「お盆にはね、ご先祖さんがお家に帰って来るんだよ
だからみんなでお迎えできるようにお休みなの」

と家族に教わった方も多いのではないでしょうか。

では、なぜお盆の時期にご先祖様の霊の供養をするようになったのでしょう?
……実は、明確な起源は分かっていません。
ですが、こんな説話があります。

お盆の時期にご先祖様の供養をするようになった理由とは?

時は紀元前。
お釈迦様の十大弟子のひとりの目連(もくれん)が先に亡くなった母親を天眼(てんがん 遠い場所を見通す神通力)で探してみた時のこと。

天国に生まれ変わって幸せに暮らしていると思っていた母親は、なんと天国どころか地獄に落ちて逆さづりになっていたのです。

驚いた目連は母を救うために、すぐさまお供え物をして供養をしました。
……しかし、お供え物は炎を上げて燃え尽きてしまいます。

途方に暮れた目連がお釈迦様にどうすれば母を救えるのかたずねたところ、
「7月15日に供養をしなさい」
とお釈迦様は地獄からの救済の秘法を目連に授けます。

目連がお釈迦様の言葉通りに供養をした所、効果はすぐにあらわれました。
母親は地獄から浮かびあがり、よろこびに涙しながら天国へとのぼっていったのです。

亡き母を救いたいという目連の姿を見ていた仲間の修行僧達は、その家族愛に深く感動して自分たちも供養をするようになりました。

これがお盆の始まりというわけです。

以後、1000年以上亡き人やご先祖様を供養するしきたりとして今日まで日本に根付いています。

本日のまとめ

もちろん、この説話が由来のすべてではありません。
ですが、諸説全てに共通するものがあります。
それは、ご先祖様や亡くなった人への敬意や感謝の気持ち。
そしてあの世でも幸せでいて欲しいという愛情です。

最近はしきたり通りのお盆を過ごされる方は少なくなりましたが、
それでも、地元に帰って来られた方がお墓参りや氏神である神社へ参拝される姿をよく見かけます。

本日は16日。ご先祖様や亡くなった方を送る日です。
お忙しい方も、ちょっと手を合わせて、お祈りしてみてはいかがでしょうか?

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